「これまでの記事を読んで、自己分析は一通りやってみた。自分の強みや、なんとなく大切にしたい価値観も“リストアップ”はできた」
でも、いざ企業リストを目の前にすると、、、
『結局、自分はどの会社を選べばいいんだろう?』
『何を“決め手”にすればいいか分からない…』」
今、あなたはそんな「自己分析の“次”の壁」にぶつかって、また手が止まってしまっていませんか?
「強み」や「価値観」という“パーツ”は集まったけれど、それをどう組み立てて「自分だけの“答え”」にすればいいか分からない…。
僕自身も自分の「強み」はある程度分かっていても、「軸」がなかったから、周りに流されて“なんとなく”大手企業を受けていた経験がありました。
結果、自分の「本当に大切にしたいこと」とのズレに苦しむことになりました。
あの時にしっかりと、”自分の軸”を持っていれば…と、今でも思います。
この記事は、これまでの自己分析シリーズの「総仕上げ」であり、「集大成」です。
AIという最強のパートナーと共に、あなたが集めてきたバラバラの“パーツ”を、
キャリアの「迷い」を「確信」に変える、あなただけの「“揺るぎない羅針盤”(=自分軸)」へと組み上げていきましょう。
これまでの自己分析の記事(初級編・中級編・上級編など)を読んでくれたあなただからこそ、
この記事で「本物の軸」が手に入りますよ!
目次toc
- この記事のポイント(自己分析・決定版)
- Mindset:「自己分析」と「自分の軸」の“決定的な違い”とは?
- 【実践】AIと「キャリアの軸」を創る、3つの“魔法の言葉”
- 【応用】創り上げた「軸」を、どう使うか?
- まとめ:AIと創った「羅針盤」で、あなたの航海に出よう
✨今日のポイント(自己分析・決定版)✨
- 「自己分析」は“パーツ集め(自分を知る)”。「自分軸」は“羅針盤(決断の基準)”。この2つは全くの別物。
- 「軸」がないと、給料や知名度といった「他人の評価」に流され、入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔する。
- AIは、あなたのバラバラな「経験(事実)」と「感情(本音)」から“共通パターン”を客観的に見つけ出し、あなただけの「キャリアの軸(=羅針盤)」を言語化する最高のパートナーになる。
Mindset:「自己分析」と「自分の軸」の“決定的な違い”とは?

まず、あなたを悩ませている「迷い」の正体を、ハッキリさせましょう。
なぜ、自己分析を頑張ったのに、キャリアを「決断」できないのか。
それは、「自己分析」と「自分の軸」を、混同してしまっているからです。
この2つは似ているようで、全く違います。
「自己分析」は“素材集め”、「自分軸」は“レシピ”
■「自己分析」とは(=過去・現在の“パーツ集め”)
・「自分はどんな人間か」を知る作業。
・「強み」「弱み」「価値観」「好きなこと」「嫌いなこと」といった“パーツ(素材)”を集めること。
・例:「私はリーダーシップがある」「人と関わるのが好き」「地道な作業が苦手」
■「自分の軸」とは(=未来の“決断の羅針盤”)
・「自分はどう生きたいか」を決める作業。
・集めた“素材”を元に、「何を“最優先”にして選ぶか」という“レシピ(判断基準)”を作ること。
・例:「『人と関わるのが好き』だから、『チームで協力しながら成果を出せる環境』を最優先で選ぶ」
分かりやすく言えば、自己分析は「地図」で、自分軸は「羅針盤(コンパス)」です。
地図(自己分析)で自分の“現在地”を知ることはできても、
羅針盤(自分軸)がなければ、「どっちに進むべきか」を“決断”することはできないんです。
「軸」がないと、他人の評価に流されて後悔する
この「軸(羅針盤)」がないままキャリアの海に出ると、どうなるか。
あなたは、周りの「声」に流されてしまいます。
- 「給料が高いから、こっちの船(会社)にしよう」
- 「親や友人が『すごい』って言うから、あっちの大きな船(大手企業)にしよう」
- 「なんとなく、みんながそっちに行くから…」
これが、入社後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔する、最大の原因です。
「軸」とは、他人の評価や、世間の「当たり前」に振り回されず、
あなた自身が心から納得して「決断」するための、あなただけの“ブレない基準”なんです。
AIは、あなたの「本音の軸」を見つけるパートナー
「でも、その“軸”が分からないから困ってるんだよ…」
分かります。自分一人で「軸」を考えると、
どうしても「こうあるべきだ」という思い込み(バイアス)が入ってしまいますよね。
そこで、AIの出番です。
AIは、あなたがインプットした「過去の事実(経験)」と「あなたの感情(価値観)」から、
あなた自身も気づいていない
「一貫したパターン」を客観的に見つけ出し、それを「軸」として言語化してくれる
最高のパートナーです。
AIが示すのは、「立派な軸(正解)」ではありません。
AIが示してくれるのは、「あなたが本音で大切にしていること(あなたの本音の軸)」なんです。
【実践】AIと「キャリアの軸」を創る、3つの“魔法の言葉”
さあ、ここからは、これまでの自己分析で集めた“パーツ”を、
AIに投入し、「キャリアの軸」を創り上げていく具体的なステップです。
ステップ1:AIに「“感情”の共通点」を探らせる(=あなたの“Want”の発見)
まずは、あなたの「心が動いた瞬間」から、あなたが「本当に求めているもの(価値観)」をAIに抽出させます。
あなたはキャリアコーチです。
私の「充実していた経験」と「辛かった経験」を比較して、私にとって仕事で「絶対に譲れない価値観(Must)」と「絶対に避けたいストレス要因(Must not)」を、それぞれ3つずつ導き出してください。
# 充実していた経験(心が“快”だった瞬間)
・経験:【例:サークルでイベントを企画し、仲間と一体感を感じた】
・なぜ充実していたか:【例:バラバラだったメンバーが一つになり、目標を達成できたから】
・経験:【例:ゼミの研究で、誰も気づかなかった新しい発見をした】
・なぜ充実していたか:【例:自分の知的好奇心や探究心が満たされたから】
# 辛かった経験(心が“不快”だった瞬間)
・経験:【例:ルールでガチガチのアルバイトで、マニュアル通りの対応しか許されなかった】
・なぜ辛かったか:【例:もっとこうした方が良い、というアイデアを一切聞いてもらえなかったから】
・経験:【例:成果を出したのに、プロセスを全く評価されなかった】
・なぜ辛かったか:【例:頑張りを認めてもらえない理不尽さを感じたから】
# 条件
・「充実していた経験」から、私が「仕事で“必ず”求めるもの(Must)」を。
・「辛かった経験」から、私が「仕事で“絶対に”避けたいもの(Must not)」を。
・それぞれ3つにまとめて、言語化してください。
(AIの出力例)
【Must(必ず求めるもの)】
1. チームへの貢献実感
2. 知的好奇心の追求
3. プロセスの正当な評価
【Must not(絶対に避けたいもの)】
1. 裁量権のないトップダウンな環境
2. 理不尽な評価制度
ステップ2:AIに「“過去の選択”の共通点」を探らせる(=あなたの“Style”の発見)
次に、あなたの「過去の行動」から、
あなたが「どんな環境で輝くか(ワーキングスタイル)」をAIに分析させます。
あなたはキャリアアナリストです。
これまでの私の「無意識の選択」や「経験」から、共通する「強み(スキル)」と「ワーキングスタイル(輝ける環境)」を、それぞれ3つずつ分析・抽出してください。
# 私の過去の選択・経験
・【例:進学の決め手:偏差値よりも、「自由な校風」で選んだ】
・【例:ガクチカ:サークルの副代表として、メンバー間の「調整役」をすることが多かった】
・【例:アルバイト:個人プレーの塾講師より、チームで働くカフェの仕事が続いた】
・【例:強み:自己分析の結果、「傾聴力」と「課題発見力」があると思う】
# 条件
・私の「強み」:スキルとして言語化してください。
・私の「ワーキングスタイル」:「〇〇な環境」や「〇〇な役割」として言語化してください。
(AIの出力例)
【強み】
1. 傾聴力に基づく調整力
2. 課題発見・改善力
3. チームビルディング力
【ワーキングスタイル】
1. 自由度と裁量権が尊重される環境
2. チームの潤滑油としての役割
3. 個人プレーより、チームでの協働
ステップ3:AIに、すべてを統合した「あなただけの“ブレない判断基準”」を創ってもらう
さあ、材料が出揃いました!
ステップ1で「あなたの本音(Want / Must not)」が分かり、
ステップ2で「あなたの得意技(Can / Style)」が分かりました。
いよいよ、これらすべてをAIに統合させ、あなたがキャリアで迷った時に立ち返るための、
「あなただけの“ブレない判断基準”」を創り上げてもらいましょう!
あなたは、私がキャリアを考える上での世界最高のメンターです。
これまでの分析結果(ステップ1、2)をすべて統合し、私が、キャリアを選択する上で「絶対に譲れない判断基準」を、5つ提案してください。
この基準は、私が企業選びで迷った時に、立ち返るための「羅針盤」となる、力強く、それでいて私に寄り添う言葉で作成してください。
# 材料1:私の“感情”の分析結果(ステップ1の結果)
・Must(必ず求めるもの):【例:「チームへの貢献実感」「知的好奇心の追求」「正当な評価」】
・Must not(絶対に避けたいもの):【例:「一方的な指示(トップダウン)」「理不尽さ」「プロセスの無視」】
# 材料2:私の“行動”の分析結果(ステップ2の結果)
・強み:【例:「傾聴力に基づく調整力」「課題発見・改善力」】
・スタイル:【例:「自由度と裁量権が尊重される環境」「チームでの協働」】
# 出力形式:「ブレない判断基準」
(例)
①(Must × Style):私のキャリアは、「チームへの貢献」を実感できる「協働の場」でなければならない。
②(Must notの裏返し):一方的な指示(トップダウン)を拒否し、「自由な校風」のように、対話と裁量権が尊重される環境を最優先で選択する。
③(強み × Must):私の「調整力」と「課題発見力」は、そのプロセスが「正当に評価」される場所でこそ、最大限発揮される。
④(…)
⑤(…)
どうですか?
AIが、あなたのバラバラだった「自己分析のパーツ」を、
一つの「軸」として組み立ててくれました。
これが、あなたの「あなただけの“ブレない判断基準(軸)”」です!
【応用】創り上げた「軸」を、どう使うか?
さて、この「あなただけの“ブレない判断基準(軸)”」は、ESにそのまま書くためのものではありません。
これは、あなたが「決断」するために使う、あなただけの“道具”です。
使い方①:最強の「企業フィルター」として使う
企業研究や口コミサイトで、気になる会社を見つけたら、この「軸」に照らし合わせてみてください。
- 「この会社、給料はすごく良い。でも、口コミで『トップダウンで、若手の意見は通らない』と書かれているな…」
- 「『②(裁量権が尊重される環境を選ぶ)』とはズレてくるな、、、この会社は私に合っていない可能性が高いな」
このように、あなたの「軸」は、世間の評価に惑わされず、
あなたにとっての“ホワイト企業”を見抜くための、最強の「フィルター」になります。
使い方②:最強の「志望動機」の“核”として使う
そして、この「軸」こそが、前の記事で紹介した「志望動機」の“核”になります。
面接官:「なぜ、数ある会社の中で、ウチを選んだのですか?」
あなた:「はい。私のキャリアの軸は、『チームへの貢献を実感できる協働の場』であることです。貴社の〇〇という事業は、まさにその軸と完全に一致しています。
だから、他社ではなく、貴社なのです」
…どうでしょうか。
こんな風に、自分の「軸」に基づいて、自信を持って「決断」の理由を語れる人、面接官は絶対に“欲しい”と思いませんか?
まとめ:AIと創った「羅針盤」で、あなたの航海に出よう

今回は、これまでの自己分析シリーズの「集大成」として、
AIと「キャリアの軸」を創る方法を解説しました。
今回のまとめ
・「自己分析」は“パーツ(素材)集め”、「自分軸」は“羅針盤(レシピ)”。この2つは全くの別物。
・「軸」がないと、給料や知名度といった「他人の評価」に流され、入社後に後悔する。
・AIは、あなたのバラバラな「経験(事実)」と「感情(本音)」から“共通パターン”を客観的に見つけ出し、あなただけの「ブレない判断基準」を作成してくれるパートナー。
・大切なのは、この「軸」を使って、「他人の評価」ではなく「自分の基準」でキャリアを“決断”すること。
これで、あなたは自分だけの「羅針盤」を手に入れました。
周りが「あっちの船(大手企業)が大きいぞ」と言っても、あなたはもう迷う必要はありません。
あなたの羅針盤が指し示す、あなただけの航海に出ることができます。
自分の「軸」を信じること。それこそが、あなたのキャリアを最も輝かせる、
何よりの「強み」になります。
あなたの「航海」を、伴走者として心から応援しています!

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