「自分の強みは、たぶん『継続力』だと思うんだけど…なんだかありきたりで、アピールとしては弱い気がする…」
「学生時代のアルバイトで店長に褒められた経験はあるけど、これをどうやって『自己PR』に繋げればいいのか、うまく言葉にできない…」
初級編の記事を読んで、自分の中に眠る「価値のタネ」を見つけ出したあなた。
まずは、その大きな一歩、本当に素晴らしいです!
でも、その見つけたタネを、どうすれば採用担当者の心に響く「魅力的な言葉」に育てていけるのか、またそこで足が止まってしまう事も多いかと思います。
その気持ち、すごくよく分かります。
僕も、就職活動を始めたばかりの頃、面接で「あなたの長所は?」と聞かれて、自信なさげに「はい…協調性です…」とだけ答えてしまった経験が苦い思い出としてあるんです。
当然、面接官からは「具体的に、どんな経験でその協調性を発揮したのですか?」と深く突っ込まれ、頭が真っ白に…。
しどろもどろになりながら、上手く答えることができませんでした。
今回は【中級編】として、あなたの中に眠る「ぼんやりとした価値のタネ」を、誰の心にも響く「あなただけの強み」という名の花へと咲かせるための、具体的な方法を解説していきますね。
この記事を読み終える頃には、あなたはもう、ありきたりな言葉で自分を語る必要はなくなります。あなただけの経験に裏付けられた、自信に満ちた言葉を手に入れているはずですよ。
✨今日のポイント✨
- 「うまく言葉にできない」のは能力の問題ではなく、感覚を言葉に変換する「翻訳」が難しいだけ。
- AIという「最高の翻訳者」を使えば、ぼんやりした自己イメージを、客観的で伝わる言葉に変えられる。
- AIと対話しながら「深掘り→翻訳→物語化」の3ステップを踏むことで、誰でも自信を持って語れる自己PRが完成する。
「うまく言えない…」は能力不足じゃない!言語化の“もどかしさ”の正体
その悩み、あなたのせいではありません
まず、あなたに一番伝えたい大切なことがあります。
それは、「自分の強みをうまく言葉にできない」のは、決してあなたの能力が低いからではない、ということです。
私たちは、自分の行動や価値観を、理屈ではなく「なんとなく」という“感覚”で捉えていることがほとんどです。
その“感覚”を、誰もが理解できる客観的な「言葉」に変換するのは、実は非常に高度な“翻訳作業”なんです。
自分という一番身近な存在だからこそ、客観視が難しく、言葉にするのがもどかしい。
それは、ごく自然なことなんですよ。
AIは、あなたの想いを言葉に変える「最高の翻訳者」

そして、この難しい“翻訳作業”こそ、AIが最も得意とするところです。
AIは、あなたが話す断片的な経験や、ぼんやりとした自己イメージを、客観的に分析し、第三者にも伝わる「言葉」へと見事に翻訳してくれる、あなた専属の「最高の翻訳者」になってくれます。
採用担当者が本当に知りたいのは、「強みの名前」そのものではなく、その強みが発揮された「あなただけの物語(ストーリー)」です。
AIとその「物語」を一緒に作ることで、あなたの自己PRは劇的に説得力を増すんですよ。
AIで「ぼんやり」を「伝わる」に!強みを言語化する3ステップ
それでは、具体的なステップに進みましょう。
今回も、AIに唱える“魔法の言葉(プロンプト)”を用意したので、ぜひコピーして使ってみてくださいね。
ステップ1:AIに「経験の深掘り」を手伝ってもらおう
まずは、あなたの一つの経験の中に隠れている、アピールできる要素を多角的に見つけ出すためのステップです。自分一人では気づけなかった、新たな視点を発見できますよ。
あなたはプロのキャリアコンサルタントです。
私が経験した以下のエピソードについて、私がどんな考えで、どのように行動したのかを具体的にするために、5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)の観点から、深掘りするための質問を5つしてください。
#私の経験
(例:大学の文化祭で、みんなで運営した模擬店が、予想以上の売上を達成した。)
この質問を投げかけると、AIは「あなたは模擬店を運営するためにどういう役割を担いましたか?」「売上目標を達成するために、どんな課題がありましたか?」「具体的にどんな工夫をしましたか?」といったように、あなたの行動の裏側にある「思考」や「意図」を引き出すための、的確な質問を投げ返してくれます。
このAIとの対話こそが、ありきたりな経験を、あなただけのオリジナルストーリーに変えるための、最も重要な準備運動になるんです。
ステップ2:AIに、あなたの強みを「翻訳」してもらおう
AIとの対話で経験の解像度が上がったら、次はその経験から導き出されるあなたの「強み」に、ふさわしい「名前」をつけてもらいましょう。
まさに、AIに“翻訳”をお願いするステップです。
ありがとうございます。 先ほどの深掘りの回答を踏まえて、この経験からアピールできる私の「強み」や「長所」を、採用担当者にも伝わりやすい具体的なキーワードで5つ提案してください。
AIは、先ほどの対話の内容を完璧に記憶しています。
その上で、「単なるリーダーシップではなく、『メンバーの個性を活かす調整力』」「ただ頑張るのではなく、『目標達成に向けた計画実行能力』」といったように、より具体的で、あなたの行動に根ざした「強みのキーワード」を提案してくれるはずです。
この客観的なキーワードを見ることで、「ああ、自分のあの行動は、こんな風に表現できるんだ!」という、嬉しい発見がきっとありますよ。
ステップ3:AIと「伝わる物語」を組み立てよう
さあ、いよいよ最後の仕上げです。
見つけ出した「強み」を、自己PRでそのまま使える「伝わる物語」へと組み立てていきましょう。
ここでは、多くの企業で評価される、説得力のある伝え方のフレームワーク「STARメソッド」を使います。
素晴らしい提案をありがとうございます。 では、先ほど提案された強みのうち「〇〇(例:課題解決能力)」を最もアピールできるように、この経験を自己PRでそのまま使える文章にしてください。 その際、必ず以下の【STARメソッド】の形式に沿って、論理的に構成してください。 #STARメソッド S (Situation): 状況説明(私が置かれていた状況) T (Task): 課題・目標(私が達成すべきだった課題や目標) A (Action): 具体的な行動(目標達成のために、私が具体的にとった行動) R (Result): 結果・成果(行動の結果、どのような成果に繋がったか)
この魔法の言葉を唱えれば、AIはあなたの経験を、論理的で分かりやすい「物語」へと見事に翻訳してくれます。
完成した文章を読めば、「これで自信を持って、自分の経験を語れる!」と、きっと実感できるはずです。
もし、表現がしっくりこなければ、「もう少し柔らかい表現にして」「もっと情熱が伝わるように書き換えて」と、対話を続けてみてください。AIは何度でも、あなたの理想の言葉探しに付き合ってくれますよ。
まとめ:言葉にできると、自信になる。

今回は、AIという最高の翻訳者と一緒に、あなたの中に眠る「ぼんやりとした価値」を、採用担当者の心に響く「伝わる強み」へと磨き上げるための、具体的な3つのステップをご紹介しました。
今回のまとめ
・「うまく言えない」のはあなたのせいじゃない。AIという最高の「翻訳者」を頼ろう。
・AIとの対話で、経験を「深掘り」し、客観的な強みへと「翻訳」する。
・最後は「STARメソッド」で、誰の心にも響く「あなただけの物語」を完成させる。
「なんとなく分かっているけど、うまく言えない…」
そのもどかしさを突破する鍵は、AIとの対話の中にあります。
言葉にできると、自信になります。
自信があると、あなたの言葉に力が宿り、自然と相手に魅力が伝わります。
今日、あなたが手に入れた「言語化」という力は、これからのキャリアを歩んでいく上で、あなたを何度も助けてくれる、一生モノの武器になるはずです。
あなたの素晴らしい価値が、それを本当に必要としている人や企業に、
ちゃんと伝わるようにあなたのことを心から応援しています。
一緒に、頑張りましょう!


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